私のナラティブ

正しいかどうか別として ごちゃごちゃ頭の整理箱

ソーシャルワークってなんだ

先生なら、

私が分からないことは教えてほしい。

けど先生も人間だし、

分からないこともあるみたいなんだわ。

 

何でも質問して良くて、

疑問を持つだけで

よしよしされていたあの頃とは違い、

今となっては

 

「今まで勉強してこなかったのか」

「自分で調べろ」

 

と批判される。

自分に都合が悪くなると尚更そうなる。

 

 

厳しいなあ。

まだ学生なのになあ。

世知辛いなあ。

 

 

調べても分からないから聞いているのに。

 

 

 

言い方がキツイかもしれないけど、

大人だからって、専門家だからって、

簡単に目上の人を当てにするのは辞めよう。

 

人を魅て、

こうありたいとと思える人についていこう。

 

 

そうでなくとも、

自分で答えを見つけにいかなきゃいけない

そんな時期に差し掛かってきてんだなあと、

 少し寂しい気持ちになった。

 

 

そういう意味では大人になりたくない。

 

分からないことを恥じて隠すことこそ、

みっともないんじゃないだろうか。

 

だから私は大人になっても、

分からないことは胸を張って

「分かりません」

と言おう。

 

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何者にもなりたくない。

けど、何者でもありたい。

だから、どこにも属したくない。

但し、誰とでも関わっていたい。

 

そして、誰かの役に立ちたい。

窓口でただ人が来るのを待っているのは嫌だ。

自分からどんどん土足で踏み込んでいきたい。

 

ずっとそう思っていた。

そして高校生の時、

ソーシャルワーカー」 

という仕事を知った。

 

私はソーシャルワーカーになりたくて、

現在、某アホ大学の福祉学部にいる。

 

 

 

 

福祉関連の仕事をしている人、

福祉関連の研究をしている人、

福祉関連の勉強をしている人に聞きたい。

 

 

 

ソーシャルワークってなんだ」

 

 

 

私は福祉の勉強をしている。

そこでは散々ソーシャルワークという言葉を耳にする。

先生方や学生は、

当たり前のようにその言葉を発し、

当たり前のようにその言葉に頷く。

 

 

恥ずかしながら、私には分からない。

分かったつもりになっていたが、

どうも府に落ちていない。

 

誰か、馬鹿にも分かるように

教えてくれないでしょうか。

 

 

皆さんは何をソーシャルワークとして掲げ、

その先に何を見ているんですか?

 

 

 

 

そこで、

専門書による説明を見てみることにしよう。

あえて全文引用した。

そしたらめちゃくちゃ長くなった。

 

覚悟しておいてほしい。

 

 

 

ソーシャルワーク(social work)】

“ 社会福祉の実践体系であり、社会福祉制度において展開される専門的活動の総体。過去には社会事業と訳されたこともあったが、現在ではそのまま使われ、社会福祉における方法の体系として用いられる。19世紀後半、主としてアメリカにおける慈善活動や社会改良運動にソーシャルワークの萌芽を見出すことができる。ケースワーク、グループワーク、コミュニティワーク(コミュニティオーガニゼーション)をソーシャルワークの主な3つの方法としてきたが、ソーシャルワーク統合化以降、これらの方法を分析して用いることは少なくなってきている。3方法の他には、ソーシャルワーク・リサーチ、ソーシャル・アドミニストレーション、ソーシャルアクションなどが含まれる。バートレット(Bartlett,H.M.)が中心となって1958年に作成された「ソーシャルワーク実践の共通基盤」によれば、ソーシャルワークの方法は、「①社会環境と関連づけながら、個人の側に、②個人にもたらす結果と関連づけながら、環境の側に、③相互作用している個人と社会環境に変化を促進させようとする」とされている。その後、システム理論や生態学の導入によって、ソーシャルワークの対象把握や焦点づけの枠組みである「状況の中の人」の考え方は、さらに高度な概念化をもたらした。1990年代に入ってから、理論的成熟をみたジェネラリスト・ソーシャルワークにおいては、クライエントシステムの大きさに関わらず統一した視座が確立され、専門的介入の概念やアセスメントとエバリュエーション(評価)の強調を特徴とする。また実践の場に応じて、医療ソーシャルワーク、精神科ソーシャルワーク、産業ソーシャルワーク、司法ソーシャルワーク、施設ソーシャルワークといった分類もされている。わが国において、保健・医療・福祉の連携が強調されるなかで、社会福祉制度を充実させることとともにソーシャルワークの固有性の確立に向けた理論家が急務の課題となっている。 [岩間伸之] ”

 

山縣文治/柏女霊峰『社会福祉用語辞典[第9版]』 ミネルヴァ書房 2016年 より

 

 

 

…難しいね。

社会環境を鶏として、個人を卵として、

それぞれがそれぞれを生み成していて、

だからこそ両方に働きかけるべきで。

その方法をソーシャルワークと呼ぶのかね。

でも他にも色々あるみたいだね。

 

ただ、読めば読むほど

概念が広すぎるというか

まとまりが見えないというか

しっかりした定義が明記されてないと

そう思うのは私だけ??

 

ソーシャルって言うもんだから、てっきり

「社会」における活動だと思っていたけど

ケースワーク(個別援助技術)

ソーシャルワークに入るみたいだし、

 

個別援助するには

その人の周りの社会環境も

視野に入れなきゃ出来ないよね!

つまりソーシャルなワークだよね!

 

ってことなのかな??

 

 

 

結局のところ社会福祉における専門的活動は

ぜんぶソーシャルワークっていうみたいだね。

 

 

 

 

「やばい」って日本語並みに便利だね。

 

 

 

やば。

 

 

 

 

 

 

もう少し分かりやすいやつ。

 

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000150799.pdf

 

はあ!

分かりやすい!

さすが厚労省様!!!

 

ソーシャルワークのイメージが

頭に浮かんできましたわ。

 

具体的にどういう活動を指すのか、

ちゃんと明記されてて本当にありがたい。

 

 

定義については、

国際ソーシャルワーク学校連盟/国際ソーシャルワーカー連盟と

日本学術会議社会福祉社会保障研究連絡委員会では、

意外と内容が違うみたいだね。

 

 

後者の方が「個」「福祉」「援助」色が強い

という解釈を私はしたけど、

みんなはどう思いますか。

 

 

 

 

因みに私は圧倒的に前者が好き。

そもそもソーシャルワークとはこのことを言うのだと勝手に思っていた。

 

「社会変革と社会開発」「社会的結束」

「人々のエンパワメント・解放の促進」

「実践知」「学問」

 

私のやりたいことと考え方が詰まっている。

 

個々の強みを引き出したいし、

縛られている人は解放したい。

 

そのために、

社会変革と社会開発をしたい。

 

0から1を生みたい。

レールの上を走るのは簡単である。

だから私はそこで敢えて新たなレールを敷きたい。

 

そうして、みんながみんな結束できたら、

そんな綺麗な世の中になってほしいと思う。

 

あと、ただ本を読み統計し分析し

調査や取材をちょこちょこやるような

血も涙もない頭でっかちな知識人にはなりたくない。

実践に基づいた知識人になりたい。

 

 

それに、

私は働きながら常に何かを学んでいきたい。

学ぶことが果てしなくある分野で仕事がしたい。

 

最&高。

 

 

 

 

 

…とまあ、

そんな考え方が先行していた私は

ソーシャルワーク実習」

という名の福祉事務所での実習で

ソーシャルワークの概念がぐちゃぐゃになって

それを文章化できず

教授に怒られた。

散々色々言われたが、

どうも意味が分からなかった。

 

 

 

 

 

だから私は、

ソーシャルワークの理解を深める旅に出た。

 

 

とある社会福祉法人インターンに行ったときのこと。

 

何でそこのインターンに行こうかと思ったというと、

ケアワークソーシャルワークの融合を目指しているから。

 

その法人の掲げるソーシャルワークとは何か、

そしてどうケアワークと融合するのか、

非常に興味を持った。

 

私がやってみたいと思っている、

 

「〇〇✖️福祉」

 

を実際にやっているところだった。

 

 

特別養護老人ホームで私の担当になった方に、

なんでここに入ったのか、

そして将来設計を聞いてみた。

 

その方は分野にこだわりがないらしく、

広く福祉活動をしたいらしかった。

 

「現場を知らないで、ソーシャルワークはできない。だから私は今ここ(特浴)にいる」

 

素敵な考え方だと思った。

 

ただ、その方は辛そうな顔をしていた。

そりゃそうだろう、

女手一つで大の大人のお風呂介助を何回もするなんて。

今ある仕事をこなすことに精一杯のようだった。

 

ケアワークをする立場の人間が、

ソーシャルワークを両立させることに

現状として限界があると私は感じた。

 

そこの特養は開放的で、

地域とのつながりを意識していて

昼食交流やその他交流の場を設けていた。

これもソーシャルワークとしての活動の一環だという。

 

頑張っているなあと、いいなあと思った。

絶対に意味がある活動だと思う。

ただ、これにも伸び代があるかどうか、疑問に感じた。

 

 

地域にいかに根付くか。

地域にどう役割を果たすか。

地域住民からいかに協賛してもらうか。

 

 

…難しい問題だと思う。

 

 

 

 

 

 

そして人事の人に、

ソーシャルワークとはなんぞや?

と聞いてみた。

 

そしたら。

 

「難しいテーマだね」

 

と。

 

概念が広すぎて、ちゃんと定まっていない。

ただ、考え方は何個かあるよね。

例えば…。

 

みたいな。

 

ちゃんと言われなかったから分からなかったけど、

その特養で行なっているソーシャルワークなるものは

日本学術会議社会福祉社会保障研究連絡委員会の方の定義よりなのかなと思った。

 

 

 

 

 

 

そしてその後、教授にリベンジした。

ソーシャルワーク論争がここではじまる。

 

 

…いや、ほんとはそんなつもりじゃなかった。

 

 

ただ純粋に、他己分析をお願いしただけ。

そしたらイラっとすること言われた。

 

「短所は俯瞰でモノを見れないところ」

 

…どのような場面でそう思いましたか。

 

「自分の思いに引っ張られすぎて、

三者に見せる実習報告書で求められていることが見えていない」

 

…求められていた内容が今でも分かりません。

 

「自分の視点から一回離れて、第三者の視点で見る力 実習報告書であれば、Swのための実習として何を学んだかを読み手にどう伝えるか 内容の問題です」

 

とのこと。

 

きっと、報告書の課題点で正直に改善するべき内容を書いてしまったことがそう見えてしまったのだろう。

あの時が1番怒られた。

 

ソーシャルワーク実習の意味が分かんなかった私。

自分の思いに引っ張られていた自覚がない私。

 

 

だから聞いた。

ソーシャルワークってなんですかと。

 

 

メールでのやり取りだった。

 

教授は、

私が論破されそうになったから屁理屈を言い始めたと思ったのか、

「質問の趣旨がズレている」「教科書読め」

と一蹴した。

 

私は「ハイすみません自分で勉強します」

と開き直った。

 

 

そしたら何を感じたか知らないが

電話をすることになり。

 

 

そして、マシンガントークであっさり論破された。

 

 

 

ソーシャルワークには2つの視点がある。

<社会化としての視点><個別化としての視点>」

 

 

「(それ、結局視点の話やん)

…じゃあその視点に基づいたアプローチを、ソーシャルワークというんです、か…?」

 

「そういうことです」

 

 

だそうですよ、みなさん。

覚えといて損はないですヨーーーー。

 

 

 

ただ、

教授の言う第三者目線というのが

「実習生として何を学んだのか」

というものらしく。

 

そして、

社会福祉士として何を持つべきか?

(倫理観とか知識とか技術)

という考え方に基づいた報告をして欲しかったらしく。

 

私の福祉事務所の批判が

(嫌いだからした訳じゃない、むしろ好きだから)

私の主観に見えたらしく。

 

 

教授の言ってる第三者目線って、

それこそ主観やん。

主観的報告やん。

自分に関係がないことにおける批判的意見こそ

三者としての見方とか

俯瞰的に見ることで見出せることじゃん。

 

 

そう思ったけど、言わないで我慢した。

 

 

これ以上揉めて印象を下げるのは得策ではない。

それにバイトの出勤時間が差し迫っていたから、

その前に胸糞悪い思いをしたくないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

…少し話が脱線してしまった。

 

まあこんなこともあって、私が総じて思ったこと。

 

 

私のやりたいソーシャルワークは、

福祉の現場では出来ない。

 

 

実習に行くまでは福祉に意気込んでいた。

けれど、

ヒビの入った器を修繕して、

滴る水をすくって、

そんな毎日の繰り返し。

いたちごっこに近いモノを感じた。

 

根本的解決をしたいなら、

もっとその先からどうにか

トゥルーエンドルートを設けるべきで。

 

福祉の現場でそれを設けるより、

福祉とは一見関係のない現場でそれを設けること

そんな現場が増えること

それこそが

福祉の現場がどれだけ頑張るよりも夢があって

日本の福祉を盛り上げることに繋がる

 

私はそう考えた。

 

 

だから私は、この考えがどうなのか、

実践することで試したい。

 

 

 

 

 

福祉組織に属せずとも

ソーシャルアクションは幾らでもできる。

 

そう信じて。