私のナラティブ

正しいかどうか別として ごちゃごちゃ頭の整理箱

這い上がるブス

 

女は顔。

 

しょうがない。

 

女の私が言うことだから、間違いない。

 

どんなに優れていても、

実力で功名する人間はまだまだ少ない。

 

女性役員の割合。

女性幹部の割合。

 

就活してて、それら半分を超える企業は殆ど見たことがない。

 

営業は男の仕事なんだと、

どっかの人事や就活仲間から耳にタコができるくらい聞いた。

 

交渉ごとは女だと不利なのだと。

 

事実、男女格差の指数がG7の中で一番悪い。

 

むかつくけど、しょうがない。

 

それが今の日本。

 

 

 

そのくせ、

他先進国とくらべ少女信仰が強い日本。

 

日本のアニメや漫画は特に分かりやすい。

 

可愛い少女ばっか。

ウホウホする男性陣。

 

欧米諸国は日本ほど、

少女を主人公にした物語は少ないことはご存知だろうか。

 

昔学校の教科書かなんかで、そういった小論文を読んだ。

 

外国は、成人してない子どもを主人公にすることに抵抗があるらしい。

 

確か、キリスト教だか宗教的な問題で。

 

 

忘れた。嘘かも知れない。

 

 

学校でそれを読んだのは確かだから、

もし心当たりある人はその本を教えて欲しい。

 

 

そこら辺意味分からんくてムカつくから、

卒論のテーマを

 

ロリコン文化と男尊女卑社会の日本における歴史的観点からの分析とその考察」

 

にしようかと思ったけどやめた。

 

 

 

…ごめんなさい。

 

話がだいぶ逸れました。

私怨の暴走。

 

 

 

 

兎に角、まだまだ女性の地位が低い中で

どう足掻いていくか、上へ登るか。

 

それには、

顔面の良さと言うジョーカーが必要ということ。

 

 

むかつくけどしょうがない。

社会がそう言っている。

一人間が社会に歯向かっても歯が立たない。

郷に入ったら郷に従う。

そこで上手くやっていく。

上手くやる中で、最後にジョーカーを使って、

4枚カードを出して、下克上をしたい。

大富豪のように。

女性というブランドを掲げて。

 

 

「美人にならなきゃ生きづらい」

 

そう思ったとあるブスは

これまで足掻いてきた。

 

 

そしてこれからも。

 

 

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「お姉さん、可愛いね!」

「彼氏とか、いるの?」

「〇〇に似てるね」

「綺麗だね」

 

 

心に刺さりもしない、

だから何?で?

そんな言葉。

 

「はは、ありがとうございます」

 

超どうでもいいから、

早く会話を終わらす為に肯定的に受け取る。

否定すると話が長引くから。

 

別に貴方に褒められたって、

嬉しくも何ともないです。

 

なんなら、

仲の良い友達に

 

「一緒に遊ぼー!」

 

って言われた方が心がルンルンする。

 

 

 

予め言っておくけど、

褒められることを

遠回しに自慢をしたい訳じゃなくて。

 

そこは分かって欲しい。

 

 

チヤホヤされたいなんて微塵も思わないから、

褒められたって嬉しくない。

 

自分の顔面への承認欲求は無い。

男装Barでバイトをして、常々それを感じた。

だからこうして断言している。

 

 

けど、自分で

チャンスをつくりたいから、

チャンスを掴みたいから、

その為に自分の見た目を磨く。

 

全ては人脈を広げる為に。

大物とつながる為に。

才能ある誰かとつながる為に。

 

そして、それをモノにして、

自分自身がのし上がる為に。

 

 

 

それには、

より多くの人を引きつける何かが必要で。

 

それって、やっぱ顔やん。

バカだろうが秀才だろうが関係ない。

英語よりも笑顔よりも共通言語なんだよ。

 

地元のヤンチーが乃〇坂にハマるように、

東大生だって乃〇坂にハマるように。

 

 

だから自分がそれを目指すことによって、

興味のない、大したことない男が寄ってくるのもしょうがない。

 

そんな人が来たら即排除、バイバイ。

それでいい。

 

自分がいいなと思える人と出会う為に、

そのくらいの我慢は必要だ。

 

 

 

 

 

ーー自分でも分かってる。

かなり捻くれていることを。

 

 

顔面に恵まれている方で良かったじゃん、

素直に喜べよ、強がってないでさ。

 

 

そう思う人もいるとは思う。

 

 

確かに、

元々可愛くて、幼少期からチヤホヤされてきてたら

そう思えていたかも知れない。

キラキラした美人として生きていたかも知れない。

 

 

 

 

 

けど、私は違う。

 

そもそも美人ではない。

 

それなりに努力をしてきたブスだ。

 

 

私はブスだ。

 

 

ブス。

 

 

 

 

 

自分が努力する過程で、

自分に対する態度が変わる男を沢山見てきた。

 

そして、

努力の成果が出てきつつある性格ブスな自分と、

顔面に固執していない良い子との待遇の差を見てきた。

 

 

だからこうも捻くれていると言い訳したい。

 

 

 

 

 

 

 

まず、私が完全ブスだった時代の話をしよう。

 

 

それは、中学生までの話。

 

私は男子から専らの恋愛対象外。

女の子とすら思われていなかった。

他の女子とは扱いが違った。

言葉遣いなり、手助けなりなんなり。

他の女子には言えないような、

糞失礼なデリカシーのない言葉をかけられたり、

エグい下ネタを振られたり。

机にでっかく【AV】って書かれてたこともある。

 

「アイツは女子じゃない」

 

間接的にそう言われたことを今でも覚えている。

 

まあそれは私の顔面だけじゃなくて、

性格もヤバかったのがあるとは思うけども。

 

性格の話は置いておく。

 

 

 

その頃の私の見た目はというと、

 

ボサボサのポニーテール。

ほぼハゲている前髪。

だっさいスポーツ風メガネ。

出っ歯で矯正器具をつけていた。

 

小学生からずっとそれ。

 

きもかった。

 

クラスの美人枠に入る訳がなかった。

 

別にいいんだ、それは。

クラスの男子なんてどうでもいいんだ。

男子にチヤホヤされる女子を羨ましく思わなかった。

 

 

 

けど、唯一羨ましく思ったこと。

それは、先生ウケ。

美人の方が先生ウケが良かった。

 

美人が授業中寝ても気付かないふり。

美人が課題忘れても優しく諭す。

 

ブスは違う。

ふつーに頭どつかれるし、

課題を忘れると追加課題を不敵な笑みで課された。

 

部活でもそんな感じだった。

 

学校の頂点に君臨する先生に

好かれるに越したことは無いなと、

当時は強く感じた。

 

 

 

 

 

 

そうしてこうして、高校デビュー

 

 

髪をバッサリ切った。

コンタクトにした。

 

 

同学年の男子とどうこうは特になかった。

 

 

けど、確実に先生ウケが良くなった。

 

元々愛嬌はある方だったから、

ちょっとホイホイした。

おじさんたちは満更でもなかったようだった。

 

 

おかげで、

クラスの担任と一番の仲良しと自他共に認められた。

連絡先だって唯一交換した。

 

それで何が良かったって、

色々あるけど一番は、

 

皆に内緒で指定校推薦の案内をくれたこと。

 

おかげで馬鹿なのにまだマシな大学に行けた。

 

 

 

 

 

そしてガチでマシな見た目になってきた、大学生。

 

上京してからびっくりするくらい、

男性に丁寧に扱われるようになった。

女として見られることが増えた。

ナニカに誘われる機会が増えた。

 

 

 

笑った。こうも変わるのかと。

 

 

 

 

経験上、良かったなって思ったこと。

 

【クズすぎるので閲覧注意】

 

ご飯を奢られやすい。

集りやすい。

貢がれやすい。

お願い事は聞いてくれやすい。

ワガママが可愛いと思われる。

とりあえずな気持ちで男性と付き合える。

とりあえずな気持ちで男性を弄べる。

ちょっと偉い社会人と繋がりが持てる。

偉い社会人の取り組みに参加出来る。

(ボランティアとかセミナーとか諸々)

社会人グループの中での顔が広くなる。

接客において客ウケが良い。

チップ貰えやすい。

時給が上がりやすい。

カットモデルになりやすい。

 

 

 

いいことばっかり。

チャンスがいっぱい。

 

 

付き合う付き合わないは別として、

色んな男性と関わる中で、社会勉強が出来た。

 

バイトでめちゃ早く昇級して、

バイトリーダーになれた。

 

青年会議所とのつながりから、

普通なら知り得ない様な、

多方面で活動的に何かをしてる人々と出会えた。

 

 

 

そして何より、

男性に辛辣な発言を直接した場合、

ブスな時より相手に刺さりやすいと知った。

 

性格が悪いけど、まじでそれが快感で。

 

あまり男性を肯定的に思っていないので…。

 

 

ムカつくことがあれば、

それを言いたくなるんですよね。

 

 

特に成人式、

私に乱雑な扱いをしてきた男子達が

少し塩らしくなって、

私がガンガン発言しても

それを反発なんぞせず受け入れちゃうその様よ。

 

 

垢抜けた女には従うんだなと、ねえ(笑)

 

 

 

 

 

 

その反面、私が見た闇。

 

顔面に拘りがない友人たちを見て。

 

 

 

 

とある仲の良い男友達が言った。

 

「君はセクマイでもいいけど、

あの子がセクマイなのは…ちょっと引くわ」

「なんで?」

「あの顔でソレはきついって」

 

 

 

「あー、彼女ほしい」

「〇〇ちゃんは?糞優しくない?明るいし」

「いーやー、あの子はいいや」

「なんで?」

「顔がちょっと…」

 

 

 

 

 

飲み屋に行った時、

バイト先の店長が赤の他人である客に向けよく言う言葉。

 

「あいつはブスだ、見てらんねえな」

 

 

 

 

バイト先の男共が口を揃えて言った。

「〇〇さんは、ほんとに無理」

「なんで?性格良いじゃん。

うちのバイト先の人間で一番優しくない?」

「いや、顔が無理」

 

 

 

お店に来るジジ様方。

垢抜けてないバイトの子が接客ミスをしたら、

まじで不満気な態度を示す。

一方で可愛い子が接客ミスをしたら、

いいよいいよ〜と快く許す。

 

 

 

 

 

 

専務のお気に入り(顔が良い)バイトには、

休業手当が多く入った。

その一方で、見た目が冴えない頑張り屋さんには

1円たりとも休業手当が入らなかった。

 

 

 

他にも色々ある。

上京してからたった3年、それなのに。

けどそろそろ書くのが怠くなってきたので割愛。

 

 

 

 

 

 

 

 

私みたいに、

這い上がってきたブスの友達がひとりいる。

 

 

その子は中学からの友達だ。

 

とても静かで冴えなくて、

男の子との浮いた話なんて全くない子だった。

 

 

 

今のその子は、めちゃくちゃ可愛い。

 

ホスト捕まえたり、若手社長(イケメン)捕まえたり。

 

貢がれまくっている。

 

インスタには豪華なディナーや夜景、

高そうな車でドライブしている姿、

ブランドコスメにバッグ。

 

めちゃくちゃキラキラしている。

 

ひっきりなしに男が寄ってきている。

 

 

ーーただ、その子も私に似た闇深さがある(笑)

 

男を信用していない。

割り切っている。

 

たくましく生きていく術として、

見た目に気を使って、金をかけている。

 

 

 

 

彼女と私に共通して言えること。

 

 

 

それは、

どんなに頑張って、評価されても、

何故か心が満たされることがないこと。

 

現段階では。

これから先、実る何かがあるかもしれないけども。

私たちはそれを願い、すがるしかない。

 

 

 

 

 

中学の先輩で、とてもモテる女の先輩がいた。

 

私とそのブス友からしたら、

とても嫌な性格をした先輩だった。

 

 

中学卒業し、音信不通になり、

最近になって先輩のインスタの垢を知った。

 

 

私とブス友は、性格悪そうに

 

「アイツ、全然変わってないじゃん、マジ芋で草」

「今はうちらの方が断然可愛いね」

「キラキラ女子オーラかまして、アイツに会いに行きたいね」

 

そう嗤い、貶し合った。

 

それが、

男に好かれることや口説かれることよりも、

遥かに快感だった。

 

 

 

 

私とブス友は、

もしかしたら見た目を追求するあまりに

「大切なナニカ」

を失ってしまったのかもしれない。

 

 

 

いや、確実に失ってしまった。

 

 

 

ナニカとは分かっている。

けど、ここには記さない。

 

 

記してしまったら、

今まで信じ続けてきたものが

一気に崩れてしまうから。

 

 

 

 

 

 

這い上がりたいブスは、

 

今日も明日も、これからもずっと、

 

己の信じるものにすがり、

 

そしてもがいていく。

 

 

 

 

 

シンデレラを目指す。

 

けれど絶対になれない、可哀想な人間。

 

なぜなら、

シンデレラは何一つ失うことなく、

灰を被れど、それに汚されることもなく、

幸せになったのだから。

 

 

 

 

 

哀れなシンデレラ願望の汚れた女たちは、

これからどんな運命を辿るのだろうか。

 

 

幸い、私にはそれが分かる日が近そうだ。