私のナラティブ

正しいかどうか別として ごちゃごちゃ頭の整理箱

起業スクールに通ってた話

入会費 60000円

月々  30000円

解約金 30000円

 

2ヶ月間だけ頑張った。

 

 

2ヶ月分のバイト代…。

 

この2ヶ月は本当に極貧生活だった。

 

私が先陣を切って辞めたから知らなかったけど、

40人くらいいたのがもう10人くらいらしい。

 

今でも良くしてくれるスク友が言っていた。

 

12月いっぱいで修了だから、

きっとその10人はもう終わってんだろう。

 

偉いよほんと、お疲れ様。

何事も、やり切れるって素晴らしい。

 

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去年の夏頃、男装バーと並行して、

起業スクールにも行き始めた。

 

 

neverflatterothers.hatenablog.com

 

 

学生起業家に特化したスクールだった。

メディアにも取り上げられ、

大手やベンチャー企業もちょくちょく

授業を見学しにきていたから、

割とちゃんとしていたところだったと思う。

成績優秀者は凄そうな企業の重役に就けるというコネルートもあった。

 

 

 

私がなんで契約したのかについて。

 

 

・将来何かしらの形で独立したいから

 

・人間関係の幅を広げたい

 

・今の自分の力を試したい

 

 

実際そこでは、起業ノウハウをちゃんと教えてもらえた。

本格的に起業家を育てるカリキュラムだと感じた。

毎回ビジネスアイディアを持ち寄って1分間スピーチをし、

テーマに対しGDを行う。

第一回のグループワークをした際、

全グループで1位になったことが密かな誇りだ。

 

イデアの出し方、STP、PEST、5F、SWOT、3C、KSF、KPI…

色んな考え方を知ることができた。

 

そして各自でグループをつくり実際に業を起こし、

ノルマである利益額10万を稼ぐことに必死になった。

実施期間は2週間。

セミナーを運営する社長への企画最終プレゼンは地獄だった。

私のグループのメンバーは皆逃げた。

私は一人戦った。もちろん死んだ。

 

 

で、何で辞めたのかについて。

 

まず、私が続ける意味はこの3つだった。

 

 

・ノウハウを学ぶ

 

・起業体験をする

 

・コネをつくる、仲間をつくる

 

 

起業ノウハウは参考になった。

けどそういった知識は

本なりネットなりで、自力で学べると思った。

 

コネや仲間については、

別にこの人たちじゃなくていーや、

失礼だがそう思ってしまった。

 

まず、何も持っていない学生同士が集まっても、

大したことはできない。

大きなことや、コネにはつながらないと悟った。

 

何ももっていない同士が集まることは否定しない。

成しえたい事や起業したい目的が合致していれば、

きっと成果は得られるだろう。

 

というか、成果が得られるまで私は頑張る。

そういう繋がりがほしかった。

 

だけど、そう思える人があまりいなかった。

 

私は社会貢献重視。

 

周りがやっていないことこそ

起業する意味であると思っていた。

 

 

けれど周りで多かったのが、

如何に低コストで稼ぐか。

 

顧客のことなんかより、自分のことばっか考えている。

新しく何かをしたいのではなく、

成功例の多いモデルをなぞることばっか。

 

 

 

起業するにあたり、

稼ぐ額が気になるか、

それとも業が気になるか。

 

 

 

それはもう個人の性格の問題だから、

互いに分かり合えることはないだろう。

 

 

 

ごめん、私は金の亡者とつるもうと思えなかった。

 

私がもし、

金を本気で稼ぎたいと思ったら体を売る。

費用もリスクも手間も、起業するよりかはマシだ。

それなりに稼いで、あとは偉い人の愛人になる。あわよくば結婚する。

そしてその人の秘書となり勉強しつつ、コネで会社立ち上げる。

その方がPの段階でのクオリティは高いから、次のDCAにうまくつながると思う。

 

まあしないけど。今のところは。

 

 

 

 

実際、

私や頭の切れる仲間たちはみなこぞって

アフィリエイトをしていた。

 

アフィリエイトは初期費用が掛からない。

そのうえ、単価が高い。

 

正確には、

アフィリエイトを用いた販売代行」

をしていて。

脱毛とかだったら自分らと年が近いから

営業を掛けやすい。

渋谷原宿で女の子に声かけまくったら

何人か捕まる。

KPIは声を掛けた人数。

こんなんブラック企業の電話営業と一緒。

やだやだ。

 

脱毛のアフィリエイトをする仲間もいれば、

プログラミング教室のアフィリエイトをする仲間もいた。

アフィリエイトをする者同士、

グループLINEをつくって、

内輪で契約してお金を稼いでいた。

ほんと、みぐるしい。

私もその一員だった。

そんな自分が恥ずかしい。

 

こんなことに自腹で3万切れないと思った。

ただでさえ、私にはローンがある…。

 

 

だから、辞めた。

 

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ここからは、私がそこで実際なにをしたかを話そうと思う。

 

私のグループは3人。

1人は同い年の関学の男の子。

もう1人は2つ下の東大の女の子。

 

なんでもいいから起業体験がしたい。

やるならストイックにやりたい。

 

これが3人の共通点。

だからグループを組んだ。

 

私たち3人は、最初は色々自分の頭でビジネスアイディアを出し合っていた。

 

これはほんの一部。

あとこれの倍は案を出した。

 

 

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んで、まずはこれに決まる。

 

「高齢者への趣味提案サービス」

 

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ソ⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎ス

っていう会社のやってることに

3人とも関心があり、

そこから着想を得た。

 

けどこれは、

営業をかける相手が2人(企業と高齢者)

いる。

限られた期間内で

全てやることは難しいと判断し断念。

 

 

そして、

私達が出した答え、それは。

 

「プログラミングスクール提案代行事業」

 

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何をやるか決めることに難航した結果、

準備期間が減ってしまった。

だから、

既に前例がありコストがかからず、

単価も高いからこれになった。

 

現に、これまでの受講生の総利益額ランキングで上位を占める者は、アフィリエイトを用いた提案代行事業ばかりだった。

不用品回収とかでeコマースをやる学生が多かったが、なんせ労力の割に単価が低く利益には繋がりにくい。

 

 

 

 

最初はサイト立ち上げて、

プログラミング関連の投稿をし、

広告を開いてもらえるよう促した。

 

けど、もちろん無名の自分ら、

独自性に欠けた自分らの記事が誰の心に響くわけでもなく。

 

だから私と男の子で、

秋葉のSAOのイベント会場で2日間キャッチをした。

 

「こんにちわー、SAO好きなんですか?私も好きなんですよー…」

 

そこから無理矢理話を繋げる。

 

「自分でゲーム作ってみたいとか思いません?」

 

2時間張って、5人とまともに話せれば良い方だった。

優しい殿方には、スマホQRコードを見せてサイトに飛んでもらった。

 

けど、サイトから契約をわざわざ結ぶ人なんていない。

 

失敗。

 

プログラミングを学びたい!

その素質がある人はどんな人か。

 

ターゲットを絞ることに苦戦した。

 

お金持ってて意識の高そうな文系の大学生?

転職を考えている人?

ゲーマー?

オタク?

 

 

 

 

また、営業やブログ記事で悩む中で、

自分たち独自のの提供価値ってなんだ?

そう思った。

 

そして出した答え。

 

「体験談」

 

 

 

プログラミングスクールは無料相談や体験会を多く設けていた。

 

私たちはそれに参加し、

そこで何をしたのか?

何を学べたのか?

どんなところだったのか?

その情報を発信することに決めた。

 

私はとあるスクールに相談しにいった。

そこは、プログラミングで転職を志す人を本気で就職までサポートする、ガチガチのガチスクールだった。

 

…思い出したくもない。

プログラミングに興味がない私には辛い場だった。

それでも、興味があるよう必死に装った。

 

その努力のメモがこちら。

 

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そして、家でまとめてみた。

 

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…はい。

途中で諦めたようですね、昔の私。

 

 

 

 

こんなかんじで、

自分らの提供価値を付けていった。

 

 

 

営業の仕方も変えた。

 

 

 

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私はちゃんとチラシを作ることにした。

LINE垢も作った。

その方が信用性が上がると思ったから。

そして、ギフト券をあげることで申し込みを促した。

何故こんなにギフト券が出せるのかというと、

それほどこのアフィリエイトの単価が高いから。

金額は秘密。

 

これをボードに挟んで、

渋谷とか駅前で声がけをする。

 

これはとある私の1日の営業報告。

 

 

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2時間くらいだったかな?

 

 

 

あと、JCの方で

ゲストを呼びAI関連の講演会を開くという人がいた。

 

私はその人に近づき、

いっぱいそのチラシを貰った。

 

そのチラシも一緒に配ることで、

信頼性と関心を上げるよう試みた。

 

…私は講演会当日も参加して、

参加者を何人か捕まえようと目論んだ。

 

しかし。

 

 

 

 

その頃にはもう疲れ切っていた。

 

 

 

 

 

 

なんでこんなことしなあかんの。

 

 

こんなことまでして金稼ぎたくないわ。

 

…そうして私は

講演会当日、逃げるようにバックれた。

 

 

そうなるきっかけは色々あった。

けど、心が折れた1番の原因は、

「仲間」

だったとおもう。

 

 

 

実はその数日前、

こんなことがあった。

 

スクールでの起業実施期間が中盤まで差し掛かり、中間報告をしなければならなかった日。

 

私が教室に行ったら、メンバーは誰もいなかった。

 

みんなからのLINEの連絡も少なくなってきていたこともあり、私は

 

「あ、みんな逃げたな」

 

そう思った。

 

 

私は1人必死にプレゼンをした。

 

でも、もうそれから私は

 

「このメンバーで私は頑張りたくない」

 

そう思うようになった。

 

「みんながプログラミングで行こう、って言うから、私は乗ったのに」

「言い出しといてその様は何なんだ」

 

私の腹の中の虫が騒ぐ。

 

 

 

そう、私は本当は違うことがやりたくて。

 

それの案を出したが、eコマースには皆乗り気ではなかった。

 

 

その案がこちら。

 

「古着の不用品回収・販売事業」

 

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顧客は誰か?

→地方に住む古着好きの若者

 


顧客のニーズは何か?

→店に行かずとも古着を手に入れたい

安い値段で手に入れたい

 


顧客に提供する価値は何か?

→住む場所問わず気軽に古着を手に入れられる

安くて良い服が買える

 


競合は誰か?

→古着屋・メルカリなど通販サイト内で古着を販売するユーザー

 


差別化のポイントは何か?

→品揃えの充実性・安さ・わざわざ古着屋に行かなくても買えること

 


商品・サービスの内容

→古着を低価格で販売

 

 

 

〈回収〉

近所にある総戸数500の団地で回収すると仮定。

回収率を10%、且つ一世帯平均5着と予想した。よって

500×0.1×5=250(着)

また、種別で見ると

トップス:ボトムス:アウター:靴:アクセ=4:2:2:1:1と予想。

よって250着の内訳は

トップス:ボトムス:アウター:靴:アクセ=100:50:50:25:25

 


〈販売〉

メルカリにおいてそれぞれ、

アウター 3000

トップス 1000

ボトムス 1000

靴 1000

アクセ 500

円と設定する。

 


2週間で売れるのは全体の1/5予想して、

(3000×50+1000×100+1000×50+1000×25+500×25)×0.2=67500

 

メルカリの販売手数料は10%なので、

67500×0.9=60750

 


且つ、送料が一律380円なので

60750-380×50=41750

 


よって利益は、¥41,750

 

 

 

古着は今若者たちの間で流行っている。

つまり、

若者たちにとって古着の価値は高い。

じゃあ、

古着の価値を低く定めている人は誰か?

私は高齢者だと思った。

古着は古びた服でしかない。

古着は昔のデザインで今着るものではない。

そう思っていて、でも面倒臭くて捨てられないでいる高齢者。

そういう人を狙う。

 

これを行うことで、

若者と高齢者とのつながりを作れるプラットフォームの足掛かりになれば良いな、

そう思っていた。

 

もしかしたらこれなら、相談次第で

大学の教授も協力してくれるかもしれない。

私の通う学部は地域再生や高齢者支援を専門とする教授がいるから。

大学の協力はデカい。

そうも考えていた。

 

(決して、売れ残った古着をちゃっかり頂戴しようとだなんて思っていない、これっぽっちも、うん…!)


 

 

 

…。

 

まあそんなこんなで、

私の起業スクールの体験談はおしまい。

 

 

アフィの報酬は一切貰っていない。

 

せめて自分が稼いだ分だけでも貰っておけばよかったわ。

 

でも、あえて貰わないのが、私の美学。

 

 

 

 

…全然かっこよくねえな。