バイト先でパワハラされた話
最近、私のバイト先にとある女性が来た。
息をのんだ。
2年前、私をしばき楽しんでいた、
前バイト先の社員だったのだ。
彼女のおかげで私は
あんなに大好きだった録画アニメを見ることすら出来なくなり、
出勤の2時間前からギリギリまで布団に潜り充電をするようになった。
授業中もバイトのことしか考えてなかった。
教科書ではなく、メニュー表を開いていた。
今はだいぶマシになったけれども。
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大学1年の11月、
私はとある焼肉屋でバイトを始めた。
業務内容が多く、
辞める人が多かった。
生存率50%もないだろう。
現に私がそこにいたたった3ヶ月の間に3人辞めた。
私がそこを辞めてからこれまでには、
既に10人以上は辞めている。
私がそこを辞めるまでの3ヶ月間は
本当に暗黒時代だった。
あんまり覚えていないことも多い。
そこで、闇垢を漁ることにした。
それがこちら。
これが最初の闇ツイだった。
ほぼ同期が3人いて、
でも1人が店と揉めて辞め、
私ともう1人の新人で、
社員さんやバイトの先輩達の
強い当たりに耐えながら
「がんばろうね!」
と励まし合っていた。
新人且つ女の子と冴えない男の子には
厳しい職場だった。
これは、
怒られないようにする術を学んだ時。
間も無く、いびられていたもう1人の
新人くんが辞めていった。
唯一私の後に入ってきた
ほぼ同期の後輩がいたけど、
その男の子は顔立ちが良かったから
いびられの対象にはならなかった。
他にも女の子で、私の先輩で、
いびられ対象の人はいた。
でも彼女らはあまり出勤していないこともあったりして、
結局私が掃き溜め場となっていた。
この頃から本格的にヒビが入り始める。
嫌がらせしてくる社員さんも無理だったけど、
先輩も先輩で怖かった。
社員と先輩のダブルパンチで
ヘロヘロになっていた私。
もうグレていた。
辞めてやるぞと思っていた。
そしたら。
そんな私にも、良いことがあった。
それでも、私は
優しい言葉だけじゃ響かない位参っていた。
それでも頑張っていた。
けど、社員からの理不尽に耐える余裕は
もう私には無かった。
泣き寝入りは嫌いだった私。
自分を鼓舞する。
それでも、
周りから見た私はヤバかったのかもしれない。
弱々しかったのだろう。
そして、全く嬉しくない称号を得る。
もう無理だ、
これ以上頑張れない。
夜眠れない。
朝起きれない。
常に憂鬱。
周りから辞めるなと言われるにつれ、
逆に辞めることを本格的に意識しだす。
そして、勇気を振り絞った。
ありがたいことに
引き留めてもらった。
けどそこで許してしまったら
私は一生地獄から抜け出せない、
そう思った。
「辞める」と言い切った。
そして遂に!!!!!
しかし、
暫くして冷静になる。
辞めるのに、
なぜ話す必要があるのか?
そして急にその時が訪れる。
18時に出勤したから、
ラストまでの予定だった。
というか、
いつも何時に上がれるか分からない。
お客さん次第で早く上がれたり、めちゃくちゃ遅くなったりする。
けれどこの日は出勤早々、
「21時に上がれ」と先輩から言われた。
決まった時間に上がれるのは、
異例中の異例だった。
いやだよ、
なんで偉い人とお話しすんの、
何話すの、
怖い無理。
当然、断れる立場では無く。
そうして。
…。
強制的に姉妹店へ左遷された。
この2日後に出勤する予定が組まれた。
それが、
今まで続けているバイト先。
経緯はこんな感じ。
実際、私がどういうことに傷付いたのか、
昔の自分がまとめていたので、どうぞ。
だそうです。
他にも色々あった。
名前を最後まで呼んでもらえなかったり
目の前で悪口を他人に話してたり
名前呼んで挨拶しても目を逸らされたり。
まあもう終わったことだからいいけど。
そう、もう終わったこと。
そう思いたかった。
あれから私は変わった。
ちょっとやそっとではへこたれない。
大人にも怖気付かない。
2年の歳月を経て、
自分自身をそう見ていた。
けれど、
いざ久々に彼女に会うと、
不思議と2年前の自分に戻ってしまった。
不覚にも。
私は彼女にパワハラされたと思っている。
けれど彼女は、
私にパワハラをしたと思っていないのだろう。
私がどれだけダメージを食らっていたのか、
彼女には分からないのだろう。
話す素振りからそう感じた。
パワハラは罪だ。
私は一生、
この傷口がまた開くことのないよう
守り続けなければならない。
出来ればもう会いたくない。