私のナラティブ

正しいかどうか別として ごちゃごちゃ頭の整理箱

ほらばなし

 

 

今日はエイプリルフールですね。

Twitterとか見るとみんなアイコンとか名前変えてて

面白いなあと思っています。

 

私はやらないですが。

 

 

 

 

見え透いた嘘って親切心があっていいですよね。

 

けど逆に、

 

「嘘なんだろうけどもどこか本当のような嘘」

 

みたいなやつも好きです、個人的に。

 

 

 

 

 

せっかくなので、そんな小咄をここでひとつ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『誰かを好きになるのが怖いひとのおはなし』

 

 

 

 

 

_______________________

 

 

 

 

誰かを好きになるのが怖い。

 

 

 

 

 

きっと全ての始まりは、中学生の時だろう。

 

 

 

 

 

それまでは、

誰かを”好き”になる感覚

がこれっぽちも分からなかった。

 

 

 

 

小学生の頃、

クラスでは恋愛の話でもちきりになる。

男子はすぐはやし立てるし、

女子はきゃーきゃー言っている。

 

 

 

 

いい人だとはおもうけど、え、なんで?

かっこいいかもだけど、うーん、…で??

かっこいいから好きになったの?

え、顔で?!?!

…顔、そうでもなくね???(←最低)

好きってなに??

え?チューしたいの??

なんでチューなの???

 

 

 

 

そしたらみんなに言われた。

 

 

 

 

「お前はおこちゃまだから、

まだ分からないんだよ」

 

 

 

 

当時は身長も前から二番目だし、

生理もまだだし、

クラスの誰よりもつるつるだしぺったんこだった。

だから自分でも、

「まだ子供だから分かんねえワ」

そう思っていた。

 

 

 

 

 

いつか分かると思っていた。

 

 

 

 

 

中学生になった。

 

私を好きでい続けてくれた人から、

二回目の告白をされた。

 

 

 

 

 

失礼だけど、

「フーン、物好きだね、ありがとう」

そんな感じ。

 

告白されたらその人のこと気になっちゃうとか

それで好きになったとか、

そーゆーのもあるらしいけども、

私にはそれは皆無だった。

 

それ以降も何度か色んな人から

告白してくれることがあったけど、

どこか他人事というか、

相手の気持ちを信じられなかった。

 

恋愛というカテゴリにおいて、

自分自身の気持ちに自信が持てていないから

きっとそう感じるんだろう。

 

 

 

 

特に、彼には悪いことをしたと思っている。

何をしたかは言えないけど。

 

 

幸せになってほしいな。

 

 

 

 

 

… 私は初恋を知らないまま。

 

 

 

 

 

そんな私だったが、その後、

異常に感心をもつ人が現れた。

 

それが、冒頭で述べた時の話。

 

 

 

 

相手は中学2年生で、私の1つ上の先輩だった。

 

 

 

 

 

 

そしてその人は、女の人だった。

 

 

 

 

 

同じ空間にいられるだけで幸せだった。

声が聞けたら幸せだった。

話しかけられたら昇天。

 

 

 

 

 

たまたま私が足を怪我した時。

その人が手当てをしたくれたのは、

これから先、一生忘れないと思う。

 

 

 

痛がる私の脚を優しく洗って、

慎重に石を取ってくれて、

消毒液をダバダバかけて、

綺麗に絆創膏を貼ってくれた。

 

 

恥ずかしすぎて泣きそうだったし、

ドキドキが止まらなかった。

 

 

 

その人がある時、

私の友人とプリクラを撮っていたことが分かった。

 

その友人のことを

当時あまりよく思っていなかった私は、

めちゃめちゃ嫉妬をした。

 

なんであいつが遊んで私が遊べないの??

的な(笑)

 

 

怒りに任せて仲のいい子に愚痴を飛ばしてたら、

気づいたら涙が溢れ出た。

 

 

 

先輩に直接言った。

「なんで○○とプリクラ行ったんですか」

 

 

先輩は困っていた。

けど本当に優しい人だから、

上手いこと言われた気がする。

 

あんまり覚えていない(笑)

 

 

 

 

 

 

そんな一連の流れを知る、

私の理解者の一人が言った言葉。

 

 

 

 

 

 

「もうそれ、レズじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

多分だけど、ニュアンス的に

いい意味では無かった。

気持ち悪そうな感じ。

 

 

 

 

 

それを聞いた瞬間、

私自身も

「うえ、自分気持ちわる」

と思うようになる。

 

 

今でこそ、てえてえ、てえてえ言ってるけど、

当時は百合なんて概念すら希薄で、

ハマってる人はごく僅かだっただろう。

 

 

 

 

 

実際気持ち悪いし、重すぎ。

メンヘラすぎて怖い。私。

 

 

 

 

 

私は昔から性格が男気質というか、

サバサバしている方だった。

 

友人に嫉妬とか殆どしたこと無いと思う。

 

けれど、その先輩のこととなると別で。

その温度が激しすぎて、

少しサイコパスみを感じる()

 

 

 

 

 

そんな自分を脱却したいがために、

私はその先輩のことを忘れる努力をした。

 

 

 

 

 

 

そんな先輩に彼氏ができた。

 

 

 

 

 

私はというと。

「でしょうね」って感じ。

 

 

不思議と何も思わなかった。

幸せになってくれーって感じ。

 

 

 

 

 

その時気づいたこと。

 

 

 

 

 

私は別に、

先輩と付き合いたいわけじゃなかったこと。

キスしたいとかそういう欲求はなかったこと。

 

 

 

 

 

冷静にそう思った時、

自分の感情がなんなのか分からなくなった。

 

 

 

 

”LOVE”なのか”LIKE”なのか?

 

 

 

 

…きっと異常な”LIKE"なんだろう。

 

それで自分に納得してた。

レズだって自認したくなかったしね。

 

 

 

 

 

 

時同じくして、違うお話。

 

 

 

 

 

 

中学入って初めて友達になった人は、

ゴリゴリのオタクだった。二次元全般の。

 

 

 

 

 

 

その人があまりにも楽しそうに推しの話をしたり、

家に招いては漫画を読ませてくれたり、

おすすめのボカロ曲教えてくれたり、

そういうことばっかするもんだから、

 

私もボカロとか、

リボーンとかD灰とかにハマり始める。

 

 

ただ、学校ではオタクの地位が低く、

オタクであることが知られているひとは皆

あまり好かれてはいなかった。

 

 

 

特にカースト上位勢。

 

 

 

私は色んな人と交友関係をもっていたかったから、

オタク趣味はその人たちにバレないよう隠していた。

 

 

 

 

そして、隠していた理由がもうひとつある。

 

 

 

 

それは、私自身が

 

 

「オタクが苦手だった」

 

 

ということ。

 

 

 

 

 

 

二次元のキャラにそこまで感情移入して、

キャーキャー言って、

好きなシーンとかいろいろ、

早口で妄想とかを展開していく皆。

 

 

 

 

対して私は、

リボーンであれD灰であれ、

キャラクターにそこまで惹かれていなかった。

 

 

 

 

みんなかっこよかったけども、

みんなかわいかったけども。

 

 

 

 

どちらかというと私は

ストーリーが好きで、その作品を好きになって。

 

 

 

 

 

だからオタクの人とはあまり会話が弾まないし、

オタクじゃない人間がオタクを

 

「気持ち悪い」

 

と思う気持ちも分かる。

 

 

私自身が、オタクじゃない、

どちらかというとウェイなところに居たから。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、

何かを好きでいることが

 

 

 

「気持ち悪いかどうか」

 

 

 

ばかりを気にしてしまうようになっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、高校時代の話をしよう。

 

 

高校時代こそ、オタクがオタクだった。

 

クラスの男子は

半分以上が絵にかいたようなオタク。

 

メガネ、散髪屋カット、コミュ障。

 

話しかけても消極的だし、

勝手にビビられるし、

そのくせスマホ画面には

露出度の高い女の子のイラストが映る。

 

 

 

「変態でよくいそう」

 

 

 

 

酷いこと言ってることは自分でも分かってる、

でも、ほんとに率直な感想がそれだった。

 

 

 

 

 

女の子のオタクも絵にかいたような感じ。

 

 

 

彼女らも彼女らで、

私が話しかけるとどことなく嫌がるし、

他者を排除するムーヴがあって、

既にコミュニティが

こじんまりとであるが確立されていた。

 

 

 

 

 

基本そのオタクの方々はとても優しくて、

思いやりが人一倍強くて、

ほんとにいい人が多いと思う。

 

 

 

 

 

 

けれど、

勝手に他人を番付して、自分を卑下して、

自分より上だと思う人間を軽く小馬鹿にしたり、

と思ったら過度に持ち上げたり。

 

 

 

 

自分とフラットに接してくれないと思ったから、

じゃあいいやって、

私はますますオタクから距離を置いた。

 

 

 

 

 

 

言い方悪いけど、

自分の目に映る彼らと同じになるのは嫌だなと、

そう思ってしまった。

 

素直な感想。

 

 

 

ごめん、私、

そーゆー人間なんだわ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな高校時代、私がめちゃ好きだったもの。

 

 

 

それは、『ラブライブ!』と

某アイドル。

 

 

ミューズは高3のときに終わってしまった。

(最近また再開したけど)

 

某アイドルも、早々に芸能活動を引退した。

 

 

某アイドルに関しては、

運営から推されていたし、

なによりまだそのアイドルグループは成長段階で、

今このタイミングで辞めるのは

普通にあり得なかった。

 

 

推されていなくて辞めてく人は多かったけども。

 

 

御三家として謳われていた彼女が辞めるのは、

マジで異質だった。

 

 

 

 

だから、ミューズが終わったとき、

某アイドルが引退した時、

 

 

 

めちゃめちゃ落ち込んだ。

 

 

 

 

 

リアルじゃない誰かを推すって

一方的過ぎてつらいと思った。

 

 

 

 

 

そのあと、

他の某アイドルのことも好きになった。

けどその子も、

運営から推され人気も高かったくせに、

 

 

早々に辞めていった。

 

 

 

きっと私の好きになる人の趣味が、

アウトローなかんじが多いからかもしれない(笑)

 

 

 

 

どんなに強い感情を抱いても、

どうにもならない場合がある。

 

 

 

 

二次元とか芸能人とかまさにそれだと痛感した。

 

 

やっぱ、

 

 

 

リアルで誰かを好きになるに越したことないよな!

 

 

 

 

本当に、長く幸せでありたいなら、そう思う。

 

 

 

 

高校時代、リアルでは、

とある友人に強い感情を抱いた。

 

 

 

 

 

けれど、

別にキスしたいとかそれ以上のことは

求めてなくて。

 

 

ただ話せれば、一緒にいられれば、

手をつないだりはぐしたり。

それだけで十分。

 

 

…けど、とある下校時。

 

 

 

 

その友人と2人で帰ってたら急に言われた。

 

「今日うちに誰もいないんだけど、来ない?」

 

あれは発狂しそうだった。

なんだかんだ言って

ムッツリエロガキだったのかもしれない。

 

 

勿論ヘタレなので、諸々理由つけて断った。

 

何してんだろ、馬鹿だよね、私。

 

 

 

 

 

 

でもそれって、恋愛感情と呼べるのか????

友達として好きなだけなんじゃないか???

 

 

 

 

 

 

因みにその子も女の子。

 

 

 

 

内心、

「あー私、やっぱレズなんや」

そう思った。

キモいと思った。

 

 

 

 

けど私は、

私はその子に少しでも好意的に見られたくて、

見た目を磨く努力をしようと志す。

 

 

 

ワンチャン告白しようと考えていたから、

もし振られてもその人の黒歴史にならないように、

 

「美女に告られたことあるんですよー」

 

って自慢できるようになろうって、

ちょっと頑張った。

 

 

 

 

 

結局、自分の感情が本当に

「恋愛対象としての好き」

なのか分からなくて。

 

 

それに、同性にガチとか、

やっぱ気持ち悪いって思っちゃうし。

 

 

迷いがあったから、

告白はしないで終わった。

 

 

 

 

 

 

 

でもその人が一番、

私が今まで生きてきて執着した人だと思う。

現時点では。

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、

そんなこんなで大学生。

 

 

 

 

 

 

またまた、

普通の友達とは違う、

強い感情を抱くような相手が現れた。

 

それも2人。

しかも男性。

 

 

 

 

両方既婚者だった。

 

 

 

 

 

やっと、異性に対して

そう思えたのに。

 

レズじゃない!!!!

やったー!!!!

 

そう思ったらこれだよ。

 

 

 

 

しかも、ひとりに関しては

はじめて

 

「この人になら襲われてもいいや」

 

そう思った。

 

 

ほんとキモいけど、

その人のワキガの臭いも良い匂いに感じた。

 

 

 

その人だけ。

 

 

 

 

 

 

こんなかんじで、リアルで

自分が好きになっても良いことが無い。

 

まあ努力したら幸せルートもあったんだろうけど。

 

 

 

 

 

そもそも自分の好きだと思ってる感情が、

本当に

 

「好き」

 

という言葉で形容して良いのか、自信がない。

 

 

 

 

 

 

 

だから、人を好きになるのが怖いんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、何かを好きになることにどうしても

「気持ち悪さ」

を感じてしまう。

 

 

中学時代のメンヘラな自分とか、

周りにいた、オタク特有の雰囲気とか。

 

 

 

 

 

 

だから私は推しを公言できない。

好きだけど、そこのコミュニティには属せない。

 

 

 

 

 

好きな気持ちに自信がない。

好きな自分が好きじゃない。

 

 

 

 

 

 

いつか、

理性なんか吹っ飛ばして、何かに夢中になれたら。

誰かに夢中になれたら。

 

 

 

 

これが私の、

本当のような、嘘の話。